こちらのページでは生理・低用量ピルに関する年代別のアンケート調査結果をまとめています。
- アンケートの概要
- アンケート結果
- Q.1 生理用品でタンポンを使ったことはありますか
- Q.2 生理用品で布ナプキン(通常の紙ナプキンは別の物)を使ったことはありますか
- Q.3 生理用品で吸水ショーツ(ナプキン不要の生理用ショーツ)を使ったことはありますか
- Q.4 生理用品で月経カップを使ったことはありますか
- Q.5 生理痛などの症状改善の目的(避妊を除く)で低用量ピルを使ったことはありますか
- Q.6 ミレーナ(月経困難症改善・避妊などの効果が認められている子宮内装着リング)を使ったことはありますか
- Q.7 生理痛の主な対処法はなんですか(複数ある場合は主なもの一つ)
- Q.8 一般男性の生理に関する知識についてどう思いますか
- Q.9 生理に関して一般男性にもっと理解して欲しいことはなんですか
- Q.10 低用量ピルが生理痛やPMS、生理不順などの治療にも使われることを知っていますか
アンケートの概要
2021年にクラウドソーシングで一般女性に対して、生理や低用量ピルに関するアンケートを選択式と記述式で実施。
アンケート対象:20代、30代、40代、50代の一般女性
回答者数:各年代25人ずつ、計100人
回答者の年齢
今回のアンケートでは、20代の回答者の平均年齢が24.72歳、30代の平均が33.8歳、40代の平均が44.2歳、50代の平均が52.24歳でした。
アンケート結果
Q.1 生理用品でタンポンを使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
生理用品でタンポンを使ったことはありますか、という質問に関しては、年代が上がるにつれて「使ったことがある」と回答した割合が多くなる傾向がありました。
また、20代では使ったことがある人は少ないものの、「使ったことはないが、興味はある」と回答した人も多く、今後使う可能性がある人も多く見られる傾向がありました。
現状では最も一般的な生理用品である紙ナプキンの次にタンポンが使われており、年齢を重ねると使用した経験がある人も多くなっているようです。
Q.2 生理用品で布ナプキン(通常の紙ナプキンは別の物)を使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
生理用品で布ナプキン(通常の紙ナプキンは別の物)を使ったことはありますか、という質問に関しては、最も若い20代で「使ったことがある」と回答した人が多い結果となりました。
比較的、最近になってデザイン性が良いものなどが登場しているため、若い人の方が注目している可能性が考えられました。
一方で「使ったこともない興味もない」という回答も20代が最多であり、20代使ったことがある人と、興味がない人で両極端な結果となっています。
Q.3 生理用品で吸水ショーツ(ナプキン不要の生理用ショーツ)を使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
生理用品で吸水ショーツ(ナプキン不要の生理用ショーツ)を使ったことはありますか、という質問に関しては、使ったことがある人は20代が圧倒的に多く、20代の結果と30代以降の結果で差がある結果となりました。
さらに、20代は「使ったことはないが、興味がある」も40%という結果であり、吸水ショーツがかなり受け入れられている結果となっています。
最近になって機能性やデザイン性が良い吸水ショーツが増えており、若い人の方が受け入れやすい傾向があることが伺えます。
一方で、30代以降は興味がない人が過半数という結果でした。
Q.4 生理用品で月経カップを使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
生理用品で月経カップを使ったことはありますか、という質問に関しては、今回のアンケートでは使った経験がある人はいませんでした。
使ったことはないが、興味はある、という人は若い世代ほど多く、年代が上がると興味がある人も少なくなるという結果でした。
月経カップに関しては、まだ日本ではあまり普及しているとは言えないことがわかる結果でした。ただし、月経カップはタンポンと比較しても、紐が外に出ない、ニオイが気にならない、経血以外を吸収しない、長時間の利用可能、ゴミが少ない、一度買うと長期で使える、など多くのメリットがあります。
今後も日本でも普及することが期待出来る生理用品と言えます。
Q.5 生理痛などの症状改善の目的(避妊を除く)で低用量ピルを使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
生理痛などの症状改善の目的(避妊を除く)で低用量ピルを使ったことはありますか、という質問に関しては、30代で使ったことがある人が24%と最も多い結果になりました。
また、「使ったことはないが、興味がある」と回答した人は20代で44%と最も多く、若い世代の方が低用量ピルに対する興味が高いことが伺えました。
低用量ピルは避妊の効果だけでなく、生理痛などの症状を根本から改善する効果が期待できます。
低用量ピルは欧米の国では服用率が3割近い国もある中、日本では3%とされており低用量ピルの後進国とも言われています。
しかし、近年は日本でも徐々に服用する人が増えており、特に若い世代においては生理に伴う症状を改善する目的でも利用する人が増えることが予想されます。
Q.6 ミレーナ(月経困難症改善・避妊などの効果が認められている子宮内装着リング)を使ったことはありますか
20代
30代
40代
50代
ミレーナ(月経困難症改善・避妊などの効果が認められている子宮内装着リング)を使ったことはありますか、という質問に関しては、使用したことがある人は20代の回答者で1名のみという結果でした。
また、「使ったことはないが、興味がある」と回答した人は30代で24%と最も多く、どちらかといえば若い世代の方が興味がある傾向となりました。
ミレーナは低用量ピルと同様に避妊の効果や生理痛などの症状を根本から改善する効果が期待できます。
低用量ピルの違いとして、一度装着すると最大5年効果があるためコスト的にも優れている点、さらに飲み薬ではないため、吐き気などの消化器系の副作用がほとんどない点、血栓症のリスクがない点があります。
最近は症状によっては保険適用(避妊目的は除く)となったため、今後はさらに使用する人が増える可能性がありそうです。
Q.7 生理痛の主な対処法はなんですか(複数ある場合は主なもの一つ)
20代
30代
40代
50代
生理痛の主な対処法はなんですか(複数ある場合は主なもの一つ)、という質問に関してはどの年代においても「鎮痛剤を飲む」という回答が最も多い結果となりました。
他の選択肢に関しては年代によってもばらつきが大きく見られましたが、「よく休む・寝る」や「我慢する・特に何もしない」という回答も各年代で一定数見られる点は共通していました。
Q.8 一般男性の生理に関する知識についてどう思いますか
20代
30代
40代
50代
一般男性の生理に関する知識についてどう思いますか、という質問に関しては「十分な知識があると思う」という回答を選んだ人はどの世代でもおらず、全般的に知識が不足していると認識している女性が多い結果となりました。
その中でも20代は唯一「少し知識が不足していると思う」の回答数が「かなり知識が不足していると思う」を上回っており、若い世代から今後はより改善されてくる可能性が窺えます。
Q.9 生理に関して一般男性にもっと理解して欲しいことはなんですか
20代
30代
40代
50代
生理に関して一般男性にもっと理解して欲しいことはなんですか、という質問に関してはどの世代でも「生理痛のつらさ」が最多であり、世代ごとで明確な傾向の差はありませんでした。
「生理痛のつらさ」以外の回答では「整理中の女性の大変さ・心配事」や「PMSの知識」の回答が多い結果となりました。
Q.10 低用量ピルが生理痛やPMS、生理不順などの治療にも使われることを知っていますか
20代
30代
40代
50代
低用量ピルが生理痛やPMS、生理不順などの治療にも使われることを知っていますか、という質問に関しては20代〜40代では8割が「知っていた」という回答、50代のみ「知っていた」と「知らなかった」がほぼ半々という結果になりました。
低用量ピルが生理関連の治療に使われるという知識は比較的多くの人に広まっていると言えますが、それでも2割の人が知らないという事実もあるため、まだ情報提供の改善の余地があると言えそうです。